妥協で

自分の興味に対して忠実に行動する人が減ってしまったような気がする。コロナ禍が生み出した閉塞感が原因なのか、スマホの普及に伴ってSNSの影響力が高まったことが原因なのか、それとも何か別の俺には見当のつかないような原因があるのかはわからないけど。なんとなく、みんな妥協しながら生きているように見える。

なにか興味のあることがあっても、いざ休日の空き時間になったら「準備するの面倒だし家でYouTubeTwitterでも見るか…」みたいになってしまう感じ。幸せの感じ方なんて人それぞれだから批判するつもりはないのだけど、純粋にもったいないような気がしてしまう。自分がそれで後悔している側だから余計に。

別に家から出て運動しろ旅行しろみたいなことを言うつもりはない。やることなんてゲームでもアニメでもSNSでもなんでもいい。やりたいことをやっているならなにも文句はない。

でも、あなたが見ているYouTube動画は「あなたへのおすすめ」で表示されたからなんとなく見ている動画ではないのか。YouTubeショートは、TikTokはどうだ。生配信だって、なんとなく人が多い配信を見つけてぼーっと見ているのではないか?今あなたがRTした絵は、ニュースは、ネタツイは、なんとなくTLを眺めていたら流れてきたものに、なんとなく反応しているだけではないのか。あなたが見たいものは本当にそれなのか?それは本当にあなたを満足させてくれるものなのか?

「ああそうだ。自分はこのコンテンツが本当に好きで、生きる楽しみで、心の支えで…」なんて、はっきり言いきれるならそれでいい。でも、そうじゃないなら、それはやっぱり妥協でしていることなんだと思う。そして、妥協で生きた先に、きっと本当の喜びはない。そう思ってしまう。とてももったいないことだと。

自分のやりたいことをやるのって、たいてい面倒くさい。準備は大変で、お金もかかる。それでいて、失敗したらどうしよう、自分に向いていなかったらどうしよう、思ったよりハマらなかったらどうしよう…このような不安は尽きない。それでも、結局失敗してしまうんだとしても、本当にやりたいこと、やってみたいことがあるなら、やっぱり一回はやってみた方がいいと思う。だって、そうでなければ、俺は何のために生きているのかわからない。

TRPG(シノビガミ)初心者の会 振り返りと反省

以前から興味があった『シノビガミ』というTRPGを(半ば自分が押し付けるような形で)身内とやってみた。
参加者は自分も含めて全員TRPGの経験がなく、かつTRPGについてある程度理解しているのがニコニコ動画を漁っていた自分のみ。ほぼ全員が完全に初心者の状態だったためこのままではゲームが成立しないと思い、事前にいくつか準備をして臨んだ。以下、事前準備の内容と実際のセッションの振り返りを記録として残しておく。

 

まずGMは自分以外不可能だったため自分がやることに。当初の予定ではGM1+PL4で行うつもりだったが諸事情によりGM1+PL3でセッションを行った。準備としては

・ルルブ購入
・シナリオ選び
・キャラシ作り
・資料の配布

辺りを行った。

 

ルルブはまあ買わないと成立しないのでいいとして、まずはシナリオ選びについて。初心者でもゲームのルールと世界観を理解しやすいように、シンプルな構成+ほどほどにシリアスなものを…ということで使用したシナリオがこちら(作成者の鷹山弾様ありがとうございます)。

当初はそのまま使うつもりだったが、セッションの数日前に(推定)某感染症で欠員が出てしまったため急遽改変を行うことに。

まずPC3をNPCに変更し、秘密も他PCと対立するものに変更。フレーバー的にはプライズ持ちだったのでNPC(犬)の飼い主ということに。また人数が少なくなったことで難易度が上がる恐れがあったので、NPC(犬)の秘密に「力を抑える方法がある」という一文を書き足した。その他使命達成と直接関係のない情報を省略するなど細かい改変を加えてセッションに臨んだ。

 

次はキャラシ作りについて。ルルブを持っているのが自分しかいないので、キャラシ作りから始めるには相当な時間を要する。どう考えてもTRPG初プレイでシステムも理解していない人間にやらせることではないと思ったため、名前性別その他フレーバーを除いたステータスのキャラシを埋めた状態で渡すことに。

その際サンプルキャラクターをそのまま使用することも考えたが、忍法構成が微妙だったので全部自分で考えることにした。各PCの構成は

PC1:鞍馬神流 拷問術・手裏剣術・走法・刀術・罠術・見敵術
【神槍】【陽炎】【後の先】【頑健】

PC2:隠忍の血統 水術・隠蔽術・調査術・異形化・死霊術・幻術
【血旋渦】【痛打】【吸精】【逆鱗】

PC3(NPC):比良坂機関 拷問術・手裏剣術・調査術・遊芸・経済力・言霊術
【大祓】【補給】【沈黙】【揺らし】

PC4:斜歯忍軍 針術・縄術・掘削術・変装術・毒術・暗号術
土竜吼】【毒手】【爪穿】【魔界工学】

こんな感じ。特技分野はロールプレイがやりやすそうなものを取りつつ、せっかくなら戦闘も楽しんでほしかったのでコンボ1種+汎用サポートの戦闘型(言い方合ってる?)で忍法を組んだ。

 

最後に配布資料について。TRPG全般のルールとシノビガミに特有のシステムを全て口頭で説明しきるのは流石に不可能…というか仮に完璧な説明が出来たとしてもTRPG経験のない初心者の理解が追いつく訳ないので、ゲームの大まかな説明が書いてある資料の用意は必須だった。セッション前に

こういう感じで全部で10pくらいある資料を用意して配布した。

 

あと忍具は2つまで持ち込めるルールだが、今回は効果の確認も兼ねて3種類を1個ずつ持ち込めることにした。

 

振り返り

・シナリオ選び

選んだシナリオは初心者にも目的がわかりやすく、プレイ面も簡単だったので正解だった。NPC周りの改変は思いつきだったがいい感じに流れが作れた…と思いきや、プライズ持ちのPC3をNPCにしてしまったことで思ったより難易度が上がってしまっていた。セッション中に3サイクルから4サイクルに変更することでなんとかしたが、状況によっては詰んでいたのでやはり改変は慎重に行った方がいいことがわかった。少なくともテストプレイはした方がいい。

PCの使命と秘密の文章を簡略化しすぎてしまったのも反省点。プレイ目標をわかりやすくすることが目的で文章を削ったのだが、目標がわかりやすくなる反面、キャラクター性が分かりにくくなり、ロールプレイがやりづらくなっているように見えた。初回なのでこれはこれで良かったのかもしれないが、単に情報量を減らすとプレイしやすくなる訳ではないことを認識しておく必要があった。

 

・キャラシ作り

参加者が忍法のテキストを理解してくれたのもあり、キャラシ関係で躓くことは特になかった。奥義の内容を決め忘れていたのでそこも事前に決めておいた方が良かったかもしれない。

 

・資料の配布

(ページ数を付け忘れるミスを除いて)当初の目論見通りしっかり資料として機能していたように思う。自分含め全員が初プレイのセッションにしてはかなりスムーズに進行出来たので用意して正解だった。

 

その他の反省点として、生命力と特技に関する裁定を明確に間違えていた。
当時の自分は「生命力を1点失うと特技も1つ失う」ものだと思い込んでおり、セッション中もそのように処理していた。

が、どうやらこの処理は間違っていたっぽい。正確には「生命力を1点失うと生命力スロットの生命力を1点失い、その生命力スロットに対応する"特技分野"の特技が使えなくなる」ということらしい。

要するに、射撃戦ダメージを受けた時に特技を習得していない特技分野に対応する生命力を失うことで特技の消失を回避することが出来る。セッション中やけに生命力の処理が面倒だな~と思っていたのだけど、これは完全に自分のミスで面倒になっていただけだった。

 

実際のセッションに要した時間は休憩含め4時間半くらい。全員TRPG初プレイにしては上手くいった方だと思うんだけどどうなんでしょう?

兎にも角にも面白かったのでまたこういうのやりたいですね。

ネチケット(死語)

スマブラとかスプラトゥーンの競技シーン追ってる人ならわかると思うんですけど、今って現役で中学生〜高校生ぐらいのプレイヤーがめちゃめちゃ強いんですよ。格ゲーとかやってた人は「言うても昔から妙にゲームが強いガキンチョはいたしな〜」とか思うかもしれないんですけど、もうそういうレベルじゃなくて、そのゲーム全体で見ても一二を争うレベルで強いプレイヤーが平気でまだ中高生だったりするんです。これ本当にすごいと思いません?

単純に親世代がゲームやe-sportsに対して寛容になってきた結果母数が増えて強いプレイヤーが出始めたという側面はありそうなんですよね。あとは、スマホの普及によって子供の頃からインターネットで色々な情報を得られるようになったことも大きいんじゃないでしょうか。情報の良し悪しはともかくとして。

で、更にすごいのが、彼らのようなプレイヤーは大体ネット上での立ち回りもめちゃめちゃしっかりしているんですよ。言葉選びが慎重というか、誤解がないような語句を意識して選んでいる。もしかしたら誰かが裏で手を引いているのかもしれないけれど、それにしたって立ち回りが上手い。ちょっと前だと若い人は結構尖った発言をしがちで、よく炎上の憂き目に遭っているイメージがあったんですが、彼らを見ているとイメージを改めなければならないなと思います。下手な大人よりインターネット上手いですよ、本当に。

 

一方でこういうことも起きている。

https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/265088

まあ普通に淫夢ネタですよねこれ。見る人が見れば一発でわかっちゃうやつ。変な人に粘着されなければいいんですけど。

これ、淫夢厨の高校生を叩く流れにするのはちょっとどうかなと思うんです。まあ彼らも悪いっちゃ悪いんですけど、まだ若いし仕方ない部分はありますよね。そこを考えたってしょうがない。もちろん悪い部分は周りの人が指摘してあげるべきですけど、何の関係もない俺とかが若い人のミスを叩き始めたら終わりですよ。

多分なんですけど、彼らはちょっとしたおふざけのつもりでデザインしただけなんじゃないかと思うんですよ。内輪ノリの延長というか。淫夢ネタが公序良俗に反することは「みんなが」「当然」理解しているので、どこかのタイミングで絶対にストップがかかるだろうと。だから一回ふざけてみよう、みたいな感じだったんじゃないかと思うんです。実際には協議会の方々は淫夢ネタを知らなかったわけですが。この高校生のネットリテラシーが高かったが故に、相手にも相応のネットリテラシーを求めてしまった、ということがこの事件が起きた原因なのかなと思います。

まあ全部俺の想像なんで実際は「淫夢を世界中に広めていこうぜ!」みたいな過激思想の持ち主だったのかもしれないんですけど。ただこの歳で明確な悪意を持ってこういうことをやるとはあまり思えないので、少なくとも彼らに悪気はなかったんじゃないかと思うんです。どちらかといえば、悪いことをしている子供を止められる大人が必要だった。求められるのがネットリテラシーなので難しいことはわかっているんですけどね。

だからこれは誰が悪いとかじゃなくて、不運な事故だと思うんです。インターネットが当たり前に普及した時代に、価値観の違いによって起きた事故。俺はそう捉えています。

ニコニコ

ボカロとかもそうなんですけど、合成音声の動画ってまだニコニコ動画が主流というか、再生数が多くなりがちですよね。YouTubeで伸びる合成音声の動画は基本ゆっくりだけという印象があります。あとはずんだもんくらい?

元々ボカロとかボイロの文化はニコニコから生まれて来たものではあるので、その名残りで投稿者側がニコニコにしか上げてないのかな?とも思ったんですが、ボカロ曲上げてる人のTwitterなんかを見るとニコニコとYouTubeに同時投稿しているのにニコニコの方が伸びているみたいなこともある。どうしてなんでしょうね?

何が原因かはいまいちわかっていないんですが、ニコニコの方が比較的マイナー(という言い方はよろしくないかもしれませんが)な動画投稿者を見つけやすい、というのは要因の一つとしてあるんじゃないかと思っています。ニコニコってジャンルごとのランキング機能があったり、最近のマイリス数やコメント数を参照してソートする機能(人気の高い順というやつがそれです)があったりするので、新規の動画投稿者でも伸びるチャンスが比較的多いんですよ。

YouTubeにも急上昇機能はありますけど、大手YouTuberの動画ばかり出てくるので新規を探すような使い方はまず出来ないんですよね。「あなたへのおすすめ」とか関連動画も似たような感じで、基本的には既に伸びているチャンネルの動画ばかりおすすめされる。多分ビッグデータに基づいておすすめしているはずなので当然ではあると思うんですけど、結果的に小規模なチャンネルは目に付きにくい仕様になっているんですよね、多分。

ここまで書いて思ったんですけど、合成音声とか関係なく、単に俺がちょっとマイナーな動画投稿者を見ているだけの可能性がありますね。YouTubeだとボイロの動画とか全然伸びてないよねということを言いたかっただけなんです。でもニコニコの方が主流な雰囲気はあると思うんだよな…。

最後に好きな曲を貼って終わります。

youtu.be

アニカビ

星のカービィのアニメって知ってます?20年くらい前に放映されていたんですけど、カービィらしからぬ黒めの社会風刺やパロディ要素が盛り込まれているんですよね。そのせいか今でもコアなファンが多くて、Blu-rayの発売が決定した際(https://www.kirby.jp/news/11312/)には、ついに来たかと結構な盛り上がりを見せていました。

かくいう自分もこの作品は好きで、昔DVDを借りてよく見ていました。印象に残っているのが「ワドルディの食文化大革命」という回で、内容も結構すごいんですが、カービィ達の敵として出てくる魔獣の名前が「モウ・タクサン」なんですよね。どう考えたってやりすぎ。時代が時代なら許されないですよこんなん。

それで、最近某回転寿司チェーンの炎上があったじゃないですか。アニカビにもあるんですよ、回転寿司の回。しかも老人がタコを噛み切れずに口から出して皿をレーンに戻すシーンがあるんです。

あの話題がアツい時にそのシーンの切り抜きがTwitterで伸びていて、懐かしい反面ちょっと複雑な気分でした。自分の好きな作品が認められているのってとても嬉しいことではあるんですけど、持ち上げられすぎているとちょっと違うなという気分になる。俺完全に厄介オタクですね。でも世間が絶賛し始めると逆に冷めちゃうのってあるあるだったりしません?意識的に逆張りしようとしている訳ではないんですけど、俺の無意識が逆張りに思考を誘導してくる。厄介すぎる。

俺はこち亀を読んだことがないんですけど、インターネット上でこち亀が持ち上げられ過ぎているように見えてなんとなく良い印象を持っていません。いや、読んだら絶対面白いのはわかっているんですけど…。なんなら逆張りオタクもこち亀の作中で風刺されてそうですよね。そこも含めてすげえ嫌だ。「貴方のそういう行動もこち亀にありましたよ笑」とか言われながら画像リプが送られて来た日にはめちゃくちゃになっちまうよ。

なんだかインターネットが嫌いになってきたので終わります。

異世界転生

異世界転生、怖すぎる。

大体の転生ものだと現世で死んだ後に神様がチート能力プレゼントしてくれて…みたいな流れが定番なわけですけど…そう、一回死ぬんですよ、現世で。普通に死ぬの怖すぎる。気を失っている間にスッと死ぬならまだしも、トラックに撥ねられるとか通り魔に刺されるとかどう考えても激痛ですよ。死んだ直後の神様の説明とか絶対頭に入ってこないし、神様側も混乱してる間にこっちが不利な契約書書かせてくるでしょ。

仮に冷静でいられたとして、そもそもチート能力をもらえる保証がどこにもない。「今日死んだ人の中から無作為抽出で100人転生させまーす」みたいなノリだったら絶対無理だよね。100人分考えるの面倒そうだし。何の能力も持たない一般人として転生したらきつすぎる。奴隷になって使い潰されるのが関の山でしょう。

じゃあチートとは言わないまでもある程度良さげな能力を持って転生したとしましょう。多分知らない土地の知らない森の中とかにスポーンするわけです。そして「ここからは自分で頑張ってくれ」的なことを言い残して神様が消える。

…いや、ここからどうやって生き残るんですか?俺はサバイバルの経験とかもないし、当然魔物どころか獣と戦ったこともない。剣を握ったこともない。こんなの現代日本の平和な雰囲気に慣れた自分には荷が重すぎる。動物ですら殺すことには躊躇するでしょう。動物ならまだしも、仮になんか上手いこと傭兵とかになったとして、「その山賊を殺せ」みたいなことを言われたとして、出来ますか?相手が悪い人間だとはいえ、そう簡単に人殺しが出来ますか?多分俺は無理です。

よく転生ものだと、与えられた(パッと見そこまで強くなさそうな)能力を上手い具合に機転を利かせることで問題を解決したりするんです。というかほとんどはこういう展開なんですけど、それってこういう展開にしないと生き残れないからじゃないんですか?異世界に適応出来なかった転生者は死ぬんです。物語として語り継がれるのって、生き残った転生者だけなんです。最初から適応出来ている奴は最後まで生き残る。生存者バイアスみたいなことです。

あとそもそも、交友関係0の状態から始めないといけないのきつすぎますよね。相手は異世界人。文化も環境も何もかも違う。一方こっちは身分を証明するものも後ろ盾も何もないわけで。異世界の常識だって知らないんだから、運が悪ければ詐欺師に騙されて奴隷行きですよ。こんなん無理。

やっぱり異世界転生なんてしない方がいい。常日頃からしっかり交通マナーを守って、トラックに轢かれないようにしましょう。

すみっこは大体幻想郷

ちょっと前にすみっコぐらしの映画を見ました。「飛び出す絵本とひみつのコ」ってやつ。結構評判が良いらしいという話だけは小耳に挟んでおり、機会があったので見たという感じです。

すみっコぐらしの存在自体は流石に前から知っていたんですけど、まあ俺のような成人男性がハマるタイプのコンテンツには見えなかったので特に触れることもなく今まで過ごしてきました。

正直見た目でそこまで期待していなかったんですが、予想以上に楽しめました。なにやら「泣ける」みたいな評判があるらしいということは知っていましたが、「まあ子供向けの映画だしそこまでっしょ」くらいの舐めた態度で見てたら普通に最後の方の展開でちょっと涙腺に来てましたね。これ以上はネタバレになりそうなのでやめておきますが。

で本題なんですけど、すみっコぐらしの世界観って実は結構シビア、というかほんわかゆるい世界を期待していると裏切られる程度には悲哀が込められているんですよ。作中に「とんかつ」というキャラクターが登場するんですけど、彼は普通のトンカツではなくて、トンカツの端っこ、豚肉がほとんどない部分なんです。それ故に食べ残されて生まれた(多分)という出自を持つキャラクターで、同志である「えびふらいのしっぽ」と一緒に「いつか食べてもらうこと」を夢見ているんです。splatoonのシャケみたいな感じですね。

他にも寒いのが苦手な「しろくま」がいたり、基本的に何か理由があってメインストリームから爪弾きにされてしまったような出自のキャラが多い。世界に見落とされた「悲しみ」が根底にあって、すみっこはその悲しみを癒すための場所なんですね。

ところで、こういう「見落とされたもの」が集まる世界って、なんだか聞いたことありますよね。忘れられたもの、幻想になってしまったものが流れ着く世界…そう、これって幻想郷に近いと思いませんか?トンカツの端っこと神霊の類では格が違いすぎるような気もしますが、根底にある考え方はかなり近いと思うんです。世界に馴染めなかったものへの祈りというか。

思えばすみっコぐらしには「ぺんぎん」という名前の河童(明言はされていない)が出てくるし、東方Projectにも当然河童の河城にとりが出てくるし、この二つのコンテンツは案外近いところにいるのかもしれない。そんなことを考えていました。