TRPG(シノビガミ)初心者の会 振り返りと反省

以前から興味があった『シノビガミ』というTRPGを(半ば自分が押し付けるような形で)身内とやってみた。
参加者は自分も含めて全員TRPGの経験がなく、かつTRPGについてある程度理解しているのがニコニコ動画を漁っていた自分のみ。ほぼ全員が完全に初心者の状態だったためこのままではゲームが成立しないと思い、事前にいくつか準備をして臨んだ。以下、事前準備の内容と実際のセッションの振り返りを記録として残しておく。

 

まずGMは自分以外不可能だったため自分がやることに。当初の予定ではGM1+PL4で行うつもりだったが諸事情によりGM1+PL3でセッションを行った。準備としては

・ルルブ購入
・シナリオ選び
・キャラシ作り
・資料の配布

辺りを行った。

 

ルルブはまあ買わないと成立しないのでいいとして、まずはシナリオ選びについて。初心者でもゲームのルールと世界観を理解しやすいように、シンプルな構成+ほどほどにシリアスなものを…ということで使用したシナリオがこちら(作成者の鷹山弾様ありがとうございます)。

当初はそのまま使うつもりだったが、セッションの数日前に(推定)某感染症で欠員が出てしまったため急遽改変を行うことに。

まずPC3をNPCに変更し、秘密も他PCと対立するものに変更。フレーバー的にはプライズ持ちだったのでNPC(犬)の飼い主ということに。また人数が少なくなったことで難易度が上がる恐れがあったので、NPC(犬)の秘密に「力を抑える方法がある」という一文を書き足した。その他使命達成と直接関係のない情報を省略するなど細かい改変を加えてセッションに臨んだ。

 

次はキャラシ作りについて。ルルブを持っているのが自分しかいないので、キャラシ作りから始めるには相当な時間を要する。どう考えてもTRPG初プレイでシステムも理解していない人間にやらせることではないと思ったため、名前性別その他フレーバーを除いたステータスのキャラシを埋めた状態で渡すことに。

その際サンプルキャラクターをそのまま使用することも考えたが、忍法構成が微妙だったので全部自分で考えることにした。各PCの構成は

PC1:鞍馬神流 拷問術・手裏剣術・走法・刀術・罠術・見敵術
【神槍】【陽炎】【後の先】【頑健】

PC2:隠忍の血統 水術・隠蔽術・調査術・異形化・死霊術・幻術
【血旋渦】【痛打】【吸精】【逆鱗】

PC3(NPC):比良坂機関 拷問術・手裏剣術・調査術・遊芸・経済力・言霊術
【大祓】【補給】【沈黙】【揺らし】

PC4:斜歯忍軍 針術・縄術・掘削術・変装術・毒術・暗号術
土竜吼】【毒手】【爪穿】【魔界工学】

こんな感じ。特技分野はロールプレイがやりやすそうなものを取りつつ、せっかくなら戦闘も楽しんでほしかったのでコンボ1種+汎用サポートの戦闘型(言い方合ってる?)で忍法を組んだ。

 

最後に配布資料について。TRPG全般のルールとシノビガミに特有のシステムを全て口頭で説明しきるのは流石に不可能…というか仮に完璧な説明が出来たとしてもTRPG経験のない初心者の理解が追いつく訳ないので、ゲームの大まかな説明が書いてある資料の用意は必須だった。セッション前に

こういう感じで全部で10pくらいある資料を用意して配布した。

 

あと忍具は2つまで持ち込めるルールだが、今回は効果の確認も兼ねて3種類を1個ずつ持ち込めることにした。

 

振り返り

・シナリオ選び

選んだシナリオは初心者にも目的がわかりやすく、プレイ面も簡単だったので正解だった。NPC周りの改変は思いつきだったがいい感じに流れが作れた…と思いきや、プライズ持ちのPC3をNPCにしてしまったことで思ったより難易度が上がってしまっていた。セッション中に3サイクルから4サイクルに変更することでなんとかしたが、状況によっては詰んでいたのでやはり改変は慎重に行った方がいいことがわかった。少なくともテストプレイはした方がいい。

PCの使命と秘密の文章を簡略化しすぎてしまったのも反省点。プレイ目標をわかりやすくすることが目的で文章を削ったのだが、目標がわかりやすくなる反面、キャラクター性が分かりにくくなり、ロールプレイがやりづらくなっているように見えた。初回なのでこれはこれで良かったのかもしれないが、単に情報量を減らすとプレイしやすくなる訳ではないことを認識しておく必要があった。

 

・キャラシ作り

参加者が忍法のテキストを理解してくれたのもあり、キャラシ関係で躓くことは特になかった。奥義の内容を決め忘れていたのでそこも事前に決めておいた方が良かったかもしれない。

 

・資料の配布

(ページ数を付け忘れるミスを除いて)当初の目論見通りしっかり資料として機能していたように思う。自分含め全員が初プレイのセッションにしてはかなりスムーズに進行出来たので用意して正解だった。

 

その他の反省点として、生命力と特技に関する裁定を明確に間違えていた。
当時の自分は「生命力を1点失うと特技も1つ失う」ものだと思い込んでおり、セッション中もそのように処理していた。

が、どうやらこの処理は間違っていたっぽい。正確には「生命力を1点失うと生命力スロットの生命力を1点失い、その生命力スロットに対応する"特技分野"の特技が使えなくなる」ということらしい。

要するに、射撃戦ダメージを受けた時に特技を習得していない特技分野に対応する生命力を失うことで特技の消失を回避することが出来る。セッション中やけに生命力の処理が面倒だな~と思っていたのだけど、これは完全に自分のミスで面倒になっていただけだった。

 

実際のセッションに要した時間は休憩含め4時間半くらい。全員TRPG初プレイにしては上手くいった方だと思うんだけどどうなんでしょう?

兎にも角にも面白かったのでまたこういうのやりたいですね。